登入紗英は、ダイニングテーブルに置いたノートパソコンの画面を、じっと見つめていた。
表示されているのは、自分の仕事名義で使っている口座の入出金履歴。
スクロールするたび、見覚えのない数字が並ぶ。
一千万円。
二千万円。
それより少ない金額も含めれば、直近だけで何度も大きな入金と出金が繰り返されている。
入金元には、ヴァレストラ・ホスピタリティ・グループの関連会社名。
その数日後には、別の法人へほぼ同額が送金されていた。
紗英は、画面の数字を何度見直しても意味を理解できなかった。
「なんなのよ、これ……」
呟いた声は、自分のものではないように聞こえた。
この口座を作ったのは、雅人と結婚する少し前だった。
それまでもフリーランスとして仕事はしていたが、本格的に事業として活動していくなら、仕事専用の口座を持った方がいいと勧めたのは雅人だった。
会計処理も、税務も、専門家に任せた方が安心だから。
そう言って、自分の知り合いだという会計事務所まで紹介してくれた。
当時の紗英には、それがありがたかった。
仕事が増え始め、請求書や経費の管理だけでも手いっぱいだったからだ。
「数字は専門家に任せて、自分は花の仕事に集中すればいい」雅人は、そう言ってくれた。
そして紗英も、それを信じた。
パソコンの画面を見つめていると、二年前のことが蘇ってきた。
結婚をする少し前。
紗英は、フラワーデザインの国際コンペティションで賞を取った。
学生時代から何度も写真集を眺めていた、フランスの老舗デザイン会社。
そして、その会社から、二年間の契約を結ばないかという打診が届いた。
最初にメールを見たとき、歓喜の叫びをあげて何度も読み返した。
自分の名前が、本当にそこに書かれているのか信じられなかった。
フリーランスのデザイナーとして生きていくなら、これ以上ないほど大きな機会だった。
海外で経験を積める。
著名なホテルやブランドの装花に携われる。
二年後に日本へ戻ったとしても、その実績は大きな看板になるに違いない。
行きたかった。
当然だった。
そして、自分を応援してくれる雅人も同じだけ喜んでくれる、と思っていた。
しかし、その話をしたとき、雅人は長い間黙っていた。
そして、困ったように笑った。
『二年も離れるのか』
『ずっと向こうにいるわけじゃないわよ。休みが取れれば帰ってくるし、雅人さんだってフランスに来られるでしょ?』
『そういう問題じゃない』
珍しく、雅人ははっきりと嫌そうな顔をした。
『俺は、紗英と離れたくない』
その言葉が、当時の紗英には嬉しかった。
必要とされていると思ったから。
『わざわざフランスで修行まがいのことをしなくても、紗英なら、日本にいても絶対に成功できる』
雅人はそう言った。
『俺が後押しするよ。絶対に、この契約を断ったことを後悔させない』
「後悔させない……か」
紗英は、画面を見つめたまま、小さく呟いた。
その数か月後。
雅人が紹介してくれたフラワーデザイン会社と業務委託契約を結んだ。
ヴァレストラ系列ホテルの装花案件が増え、仕事は安定した。
紗英は、雅人の言葉どおりだったと思った。
フランスへ行かなくても、自分はきちんと前へ進んでいる。
結婚もした。
仕事も続けられている。
自分は、何も失っていない。
そう信じていた。
今になって考えれば。
仕事先も。
会計事務所も。
口座の管理も。
生活費も。
住んでいた部屋も。
すべて、どこかで雅人につながっていた。
紗英は椅子の背にもたれた。
「私……何してたんだろう」
自分の人生だったはずなのに。
いつの間にか、重要な部分を少しずつ雅人へ預けていた。
そして、それを愛されている証拠だと思っていた。
いつから、こんなに馬鹿な女になっていたのだろう。
その考えが浮かんだ瞬間、胸の奥が痛んだ。
紗英は昔から、誰かに頼って生きてきたわけではない。
むしろ逆だった。
両親を早くに亡くしてから、ずっと一人で生きてきた。
親戚はいるが、両親の葬儀に会ったのが最後という程度。
親代わりに育ててくれた祖母は、高校2年の時に亡くなった。
困ったときに帰る実家もなければ、何も聞かずに泊めてくれるような兄弟姉妹もいない。
高校時代から、生活費の一部を自分で稼いだ。
雅人はそんな自分を知っていてくれたはずなのに。
そう思い出すと、胸が苦しいほどに痛んだ。
初めて雅人と出会ったのは、母が入院していた病院だった。
同じ病室の母親を見舞いに来る彼と、何度か顔を合わせるようになって、仲良くなった。
学校帰りに制服で現れる雅人と、待合室でお菓子を食べたり、勉強を教えてもらったりした。
小学生だった自分と、中学生の彼。
その後すぐに母が亡くなり、それから長い間、会うことはなかった。
再会したのは、紗英がフラワーデザイナーとして仕事を始めてからだ。
ホテルの装花現場で、偶然声をかけられ、話をしているうちに昔出会った男の子だとわかった。
『あの時の!久しぶりだね』
覚えていてくれたことが嬉しかった。
紗英の両親がいないことも、一人で生活を支えていたことも、彼は知ってくれている。
だから。
彼になら、寂しさを説明しなくても分かってもらえると思った。
帰る家がないこと。
誰かから「おかえり」と言われる生活に、ずっと憧れていたこと。
自分の家族を持つことが、少し怖くて、それ以上に欲しかったこと。
雅人は、その全部を受け入れてくれたように見えた。
『もう、一人で頑張らなくていい』
そう言われたとき。
紗英は、初めて誰かに頼ってもいいのだと思った。
それが間違いだったのだろうか。
パソコンの画面には、見覚えのない送金記録が残っている。
テーブルの横には、マンションからの退去を求める書面。
その隣には、高槻家の法律事務所から届いた分厚い封筒。
自分の周囲にあるものすべてが、昨日までとは違う意味を持ち始めていた。
雅人は死んだ。
死んだ夫には、本当の妻と息子がいた。
自分との婚姻届は出されていなかった。
受理証明書も偽物だった。
仕事を失った。
家も失おうとしている。
さらに、自分の名前で多額の金が動いていた。
一つ一つなら、泣いたかもしれない。
怒りで打ち震えたかもしれない。
けれど、あまりにも多すぎた。
何を悲しめばいいのか。
何に怒ればいいのか。
何から考えればいいのか。
頭が、少しも追いつかなかった。
不思議なほど涙も出ない。
紗英はしばらく画面を見つめたあと、静かにノートパソコンを閉じた。
部屋の中が急に静かになった。
「……無理」
小さく呟く。
今は、これ以上考えられない。
この部屋にいると、雅人の痕跡ばかりが目に入る。
ソファ。
食器。
本。
カーテン。
何を見ても、記憶がついてくる。
そして、もうすぐここから出なければならない。
だったら。
次に住む場所だけでも探し始めよう。
それくらいなら、頭の働かない今の自分にもできる。
紗英は立ち上がり、バッグを手に取った。
近所に、不動産会社があったはずだ。
収入もどうなるか分からない。
今の貯金で無理なく払える、小さな部屋でいい。
とにかく、住む場所を確保しなければならない。
外の空気を吸えば、少しは頭も冷えるかもしれない。
玄関で靴を履きながら、紗英は一度だけ部屋を振り返った。
二年間。
ここを、自分の家だと思っていた。
けれど、もうそれさえ本当ではなかったのだ。
紗英は静かに扉を閉めた。
そして、近所の不動産会社へ向かって歩き始めた。
帰宅すると、入れ違いにハウスキーパーの田所がちょうどエプロンを外し、仕事を終えて帰ろうとしていた。「お帰りなさいませ。今日はお仕事、いかがでしたか?」「ええ。順調でした」「それはよろしゅうございました。お仕事に出られるようになってから、表情が明るくなられましたもの」田所の言葉に、紗英は小さく笑った。実際、仕事は順調だった。担当者とも打ち解け、デザイン案も少しずつ形になっている。それなのに、どうしてこんなに気持ちが重いのだろう。――弟から兄だなんて。三枝の言葉が、何度も頭の中で繰り返される。考えたことがなかったわけではない。世間からどう見られるかも、怜司にどれほど迷惑をかけているかも、自分なりに理解しているつもりだった。ただ、面と向かって言われると、何一つ反論できず、言われた言葉は自分の中で反芻されるばかりだった。雅人を愛していた。結婚していると信じ、二年間、妻として暮らしていた。その雅人が亡くなり、今は怜司の妻になっている。しかも最近は、怜司の帰りを待つことさえ楽しみになっていた。契約で始まった結婚なのに。そんな自分が、少し怖かった。玄関の扉が開く音がした。「ただいま」いつもより早い怜司の帰宅だった。「おかえりなさい」紗英は立ち上がり、笑顔を作った。「今日は仕事、どうでした?」「順調でした。試作も、担当の方に気に入っていただけたんです」「それはよかった」怜司は微笑んだが、すぐに紗英の顔を覗き込んだ。「……何かありましたか?」「え?」「少し疲れているように見える」紗英は慌てて首を振った。「今日はずっと立って作業をしていたので、そのせいだと思います」「そうですか。あまり無理はしないでくださいね」そう言って、怜司はネクタイを緩めた。
ホテルのロビーに、色とりどりの花が並べられていた。「こちらの花器でしたら、もう少し枝物を減らした方が、奥のソファからも見通しがよくなると思います」紗英が提案すると、ホテルの担当者が頷いた。「確かに。正面からだと華やかなんですけど、横から見ると少し大きいですね」「そうなんです。待ち合わせに利用されるお客様もいらっしゃいますから、視界を遮らない方がいいと思って」紗英は、用意していた花材を少し入れ替えた。今日は、最初に提出したデザイン案をもとに、実際の花器を使った試作を行っている。何度か打ち合わせを重ねるうちに、ホテルの担当者とも気軽に意見を交わせるようになっていた。「やっぱり現場で見てもらうと違いますね」「ありがとうございます。実際に置いてみないとわからないことも多いですから」「この前のラウンジの案も、責任者がすごく気に入ってました。次の打ち合わせもよろしくお願いしますね」「こちらこそ、よろしくお願いします」自然と笑顔になった。仕事を失ったときには、もう二度とこんなふうに花に触れられないかもしれないと思った。それが今は、ホテルの担当者と意見を交わしながら、一つの空間を作り上げている。積み上げてきた実績も仕事も、一度は失ったからこそ、改めて思う。やっぱり、私はこの仕事が好きだ。花で空間を彩り、そこで過ごす誰かの時間をよりよいものにする。そんな仕事を、また始められたことが嬉しかった。◇◇◇作業を終え、紗英が資料を片づけていると、背後から声をかけられた。「水城紗英さん、ですよね?」振り返ると、見覚えのない女性が立っていた。四十歳前後だろうか。きっちりとまとめた髪に、上品な紺色のスーツがよく似合っている。「あ、はい。そうですが」「私、三枝理香と申します。本社の営業企画部におります」差し出された名刺を受け取ると、女性は穏やかな笑みを浮かべた。「以前は
「澄香さん。あなた、ずいぶん上手く仕事をこなしているそうじゃない」澄香は、ダイニングの扉から入ってきた美津子の姿に、驚く。彼女が、夕食の席にやってくることなど、ほとんどない。「はい。皆さまのお気遣いもあって快適にお仕事をさせていただいています」「悠真のためにも、あなたが会社で認められておくのはいいことよ」美津子は、ダイニングテーブルで食事をしている、悠真の方に視線を走らせる。「あなたの仕事については、黒瀬さんがしっかりサポートをしてくださるそうよ。悠真が将来会社に関わるときのためにも、今のうちから内情を知っておくのは良いことだわ」澄香は黙って頷いた。さっきまで、食事をしながら、楽しそうに友達の話をしていた悠真は、美津子の姿にすっかり黙り込んでしまった。「それより、怜司さんがあの女のせいで、会社を引っ掻きまわしているみたいよ」「……そうなのですか?」「雅人が築いた取引関係まで疑うようなことをしているそうだわ。まったく、何を考えているのかしら」澄香は、先日黒瀬から聞いた話を思い出した。「まったく。怜司さんもあんな女に振り回されて。目も当てられないわね。育ちが悪いったら――」「お母さま。悠真の前ですから」澄香は、慌てて美津子の話を遮った。「ああ。そうね。悠真。早く自分の部屋で勉強しなさい」悠真は、いつものように小さく「はい」と返事をすると、ダイニングを後にしようとする。「悠真。あとでお部屋にデザートを持って行ってあげるわ」そう声をかけると、悠真は嬉しそうに頷いて階段を上がっていった。美津子は、リビングへ移り、ソファに腰を掛けた。澄香はそこへコーヒーを運んだ。「黒瀬さんがね、怜司さんが過去の契約まで調べ始めたせいで、昔からの取引先にまで迷惑がかかっているって言っていたわ」美津子は、コーヒーを飲みながら、澄香に手で向かい側に座るように促した。「引っ掻き回されているっ
黒瀬は、机の上に置いた資料を忌々しげに睨んでいた。系列ホテルの過去の装花契約について、追加資料の提出を求められている。最初は副社長の妻との直接契約を問題にしていたはずなのに、いつの間にか調査の範囲が広がっていた。「なぜ、こんな昔の案件まで調べる必要があるんだ」向かいに立つ部下は、答えに困ったように視線を落とした。「経理からの依頼です。今回の契約との比較資料にするそうで、系列ホテルで共通する取引先についても確認するようにと」「比較なら、過去一年分で十分だろう」「それが、雅人専務の時代まで遡るようにという話でして。新しく契約されたフラワーデザイナーの信用問題に関係するということだそうで……」黒瀬は、思わず舌打ちをしそうになった。新しいフラワーデザイナーとは、雅人の愛人で、今は副社長の妻となった女のことだ。――まったく忌々しいあの女は、雅人の死によって、妻の座も、仕事も、家もすべてを奪われて、消えてしまう予定だった。それがどうしてこんなことになったのか。――金づるだった雅人が死んだら、その兄に鞍替えとは。まったく強かな女だ高槻の家で出会った時には、しおらしくして扱いやすそうに見えたが、結局、あのあと、女から連絡は来なかった。副社長側にすっかり取り込まれたようだ。――遡って、契約を洗い出すなどその中には、今さら掘り返されては困るものがいくつもある。「具体的には、どこまで調べているんだ?」「系列ホテルのうち、雅人専務が直接関わられた案件を中心に、契約書と請求書、それから納品記録の照合を進めているそうです」「納品記録まで?」黒瀬は思わず顔を上げた。「はい。特に海外から調達した花材については、仕入れ先や搬入記録まで確認するようにと」「……ずいぶん細かいことをするんだな」黒瀬は、苛立ちを隠せなかった。「わかった。こちらでも確認しておく。資料は勝手に提出するな」部下が退出すると、黒瀬は携帯電話を取り出した。連絡先を開き、しばらく指を止める。そして、一件の番号を選んだ。「……私だ。少し確認したいことがある」電話の相手は、雅人と取引のあった業者の責任者だった。「過去の請求書について問い合わせが来ていないか?」『ええ。ホテル側から、納品記録を確認したいと連絡がありましたが』「何と答えた?」『古い案件ですから、資料を探して
夕食を終えたあと、怜司が珍しくノートパソコンを持ってリビングへやってきた。「紗英。少し仕事のことで相談したいんだけど、いいかな?」名前で呼ぶようになってから、怜司の接し方は少しくだけたものに変化していた。その距離感に紗英は、まだ少し照れがある。「はい。私でよければ」隣のソファに腰を下ろした怜司が、パソコンを開く。「澄香さんからの話は聞きました。黒瀬が接触してきたそうですね」「はい。澄香さんには、あまり無理をしないでほしいんですけど……」「そうですね。高槻に家にいると、彼女の周囲に味方は少ないでしょうから。せいぜい、黒瀬に話を合わせておく程度で、深入りしないように彼女に伝えてください」怜司はそう言って、画面を紗英の方へ向けた。「実は、過去の装花契約について調べているんですが、気になるものがあるんです」表示されていたのは、請求書をまとめた資料だった。「これは……ホテルの装花費用ですか?」「雅人が関わっていた件です。契約上、かなり高額な花材が納品されたことになっているんですが、実際の納品記録と一致しない」紗英は画面を覗き込んだ。ホテル名、施工時期、花材の種類、数量。馴染みのある項目が並んでいる。「少し見せていただいてもいいですか?」「もちろん」そう言うと、怜司は、身体を寄せて見えやすいようにPCを紗英の前に出した。紗英はパソコンを自分の方へ引き寄せ、請求明細を読み始めた。「……あれ?」最初に気になったのは、花材の数量だった。「このホテル、改装前のロビーですよね?」「そうです。今から二年ほど前の案件ですね」「私、ここに行ったことがあります。以前、装花の打ち合わせで伺ったんです」紗英は、記憶の中のロビーを思い浮かべた。広い吹き抜けが特徴的なホテルだったが、正面には
黒瀬の背中を見送りながら、澄香は小さく息を吐いた。彼は、こんな陳腐な芝居でも、こちらが素直に信じると思っているのだろう。今までの自分なら、そうだったかもしれない。誰かがこうしろ、と命令すれば、そのとおりにしていたはずだ。しかし、今は違う。少なくとも、悠真のこれからについては、自分が慎重に考え、絶対に周囲に流されることのないようにしないといけない。澄香は、携帯電話を取り出し、さきほどの黒瀬とのやりとりについて、紗英にメッセージを送った。ほどなくして返事が届いた。『あまり無理をして、そちら側を探らなくてもいいですからね。危ない目に合わないようにしてください』澄香は、少し考えてから返信した。『大丈夫です。私、演技は上手いんですよ』すぐに返事が返ってくる。『澄香さんに何かあったら、大変ですから。くれぐれも注意してください。この件は怜司さんにも伝えておきます』返事のスタンプを送り終えると、澄香はもう一度、仕事の資料を手に取った。◇◇◇「黒瀬が、澄香さんに?」佐伯の報告を受け、怜司は眉を上げた。「はい。インテリアデザイン部門で、しばらくお話しされていたそうです」「なるほどな。澄香さんなら、簡単に言いくるめられると思ったわけか」怜司は口元を緩めた。黒瀬が澄香を利用し、紗英との対立構造を作り、怜司の評判にも傷をつけようとしていることは容易に想像できた。ただ、黒瀬は知らない。澄香と紗英が、すでに互いを信頼していることを。「それから、副社長。過去の装花契約について、追加の報告がございます」佐伯は別の資料を机に置いた。「黒瀬部長が承認していた案件のうち、ホテル側の納品記録と請求内容が一致しないものが、ほかにも見つかりました」「同じ取引先か?」「はい。複数の系列ホテルで利用されています。現在確認できたものだけで、請求額は約八千万円になります」怜